
東京駅からは京葉線に乗り換えます。
長い通路。初めてですとだいぶ時間を要します。
外房線の特急はここ数年でかなり減便して・・・暫くはありませんでした。
まずは快速で蘇我まで
暫く待って千葉駅発の外房線快速、上総一ノ宮駅止まり。
乗車。やや混んでいました。空席は僅差で逃しました。
・・・昼間から車内で酒を飲んでいる輩がおりました。
(私は公共施設内での飲酒は控えて欲しいと思ってます)
上総一宮駅到着
各駅停車に乗り替えです。
2021年3月から投入された二両編成のワンマン運転です この車両に乗るのは初めてでした。
先頭車両(と、申しましても二両編成ですが)中ほどから乗車。
空席を捜すと車両後方にボックス席。それぞれ一人しか座していない。
A。耳からうどんを垂らした(TV:不適切にもほどがある)二十代くらいの男。
a。男のナップザック
B。礼服の五十代くらいの男。泥酔。寝てる。 足元にアルコール飲料の缶が転がっていた。
スマホを弄っているAに
「この荷物は君のかな。退かしてくれる?」
Aからは返事は無い。荷物を掴んで動かすことを拒んだ。
「脇に置いてくれると座れるのだが」
Aはスマホを弄り続けて顔も上げない。
「聞こえてますよ。いつもそうなんです。強く言えばどきますよ。私もそうなんですが身障者なんです」と、Cが私に話しかけた。
(C・Dの座っている席は優先席でした。初めて乗った車両でしたので気づきませんでした)
「だからと言って四席を占有する理由にはならないでしょう」
バディが「隣の車両に行こう」と促がしたが
※マークのシートに座った。荷物は〇に置いた。黙ってAを観察していた・・・。
Aはとにかく目を合わせようとはしない。バッグの中からサングラスを取り出して弄り始めた。
・・・
「良かったら飴をどうぞ」とDが私に、そしてCにも差し出した。
それを受け取りながら「もしかしたら関西のオバチャンですか?」
「違います」笑いながら答えた。
「どちら迄?」
「勝浦です」
「勝浦頑張ってますね。私は御宿ですが・・・寂れる一方です」
「でも、御宿は綺麗なところがいっぱい有って・・・」
・・・社交辞令?。ただの慰め?
「そうだ、モビットのCM・・・あれ、御宿です」
「・・・?」
「竹中直人と小柴風花の出てくるCM・・・巨大サメが出てくるやつです」
スマホの裏に私のサイトのQRコードを貼り付けておりますのでそれをスキャンしていただいて
三人でそれなりに盛り上がりました。
Aは三門駅で降りて行った。
・・・大原駅へ到着。
「私はここで・・・」Cが下車した。
電車が動き出した。Dとの会話が再開。
そして事件は起こった。
『!・?』背中でガサガサと異音。
振り向くといつの間にか起きたBが私のバッグに手を突っ込んで荷物を漁っていた。
「何をしているんだ、お前」
「何もしてない」
「他人のバッグの中に手を突っ込んで荷物を漁っていて『何もしてない』ふざけるな」
B、不貞腐れたような顔をして私を睨んでいる。
「次の駅で降りるか」
浪花駅に到着。ここは無人駅である。上り電車と交換のために停車時間がけっこうある。
車内を見舞わした。遠目で眺めている。極めてしずかであった。
関わり合いにならぬのが最も良い選択ではある。
運転席に行って事情を話そうかと思ったがワンマン運転なので躊躇した。
・・・長くなるので少々省略・・・
隣の車両にいたバディがやって来た。
後で聴いた話ではDが自分を捜しているような様子だったので『何かあったのか?』と思ったそうだ。
「もう止めて、事件にすると家へ帰れなくなる」と言いながら私をAの居た席に誘った。
私的には御宿駅で引きずり降ろそうかと思っていたのだが・・・。
車両の前の方から男が一人やって来て空いたBの席の前に座った。
!。・・・?。普通だったらあり得ない行動かと。
「知り合いですか?」と訊ねた。
男は答えない。
Bはまだ私を睨んでいる。
バディはDと話している。
「飴を頂いた」と話したら自分のバッグの中を捜して飴の交換。
※バディは大阪出身。
御宿駅到着。降車。それなりの数が跨線橋を渡って行く。
たぶん私を知っている者も居たのではないかと。
バディ曰く
「あの席のあたりは雰囲気が怪しかった。だから誰も近寄らなかった・・・」
私が激昂しているところを「始めて視た」とも。
外房線・・・こんな人間は僅かです。たぶん。
静岡 日本平からちょうどひと月です。